季節の変わり目や雨の日など、気象の変化によって体調が悪くなることはありませんか?私は雨の日の前日や、当日などにめまいが起こることが多く、長年悩んできました。
原因は気圧の変化や自律神経の乱れなど、という話はよく聞くのですが、これといった病名がなく、周囲の人にも「神経質だからだよ」と言われたり……。
でも最近この症状が気象病という病名にあてはまるのでは?と気付き、気になったので今回リサーチしてみました。
なおめまいに襲われたときの対処法や予防法、もし病院に行くなら何科を受診すればいいのか、などについてもご紹介します。
もし私と同じような症状に悩んでいるという人は、ぜひチェックしてくださいね。
- 気象病とは?
- 気象病によるめまい-私の場合-
- 気象病で起こるめまいをすぐに治す方法
- 気象病で起こるめまいの対処法・改善法
- 気象病で起こるめまいの予防法
- 気象病によるめまいが疑われるとき受診するのは何科?
- 最後に
気象病とは?
気象病とは、気象の変化によって起こる不調の総称です。気象病のメカニズムははっきりとはわかっていないようですが、気圧や気温、湿度などの急激な変化に身体が対応しきれず、自律神経のバランスが崩れることで起こる、と考えられているようです。
起こる症状は人によって違いますが、よくある症状として
- めまい
- 吐き気
- 身体のだるさ
- 眠気
- 肩こり
- イライラ
などがあるようで、他にも
- 頭痛
- 関節痛
など痛みを伴う症状は天気痛と呼ばれているようです。
この天気痛は例えば、雨の日の前日や当日に古傷が痛む、持病の片頭痛が出る、といった人にあてはまるようです。
気象病によるめまい-私の場合-
私は気象の変化で、よくめまいが起こります。例えば季節の変わり目や雨の日の前日、当日はもちろん、自宅にいても冷房や暖房による温度差で、めまいが起こることもあります。
気象病には気圧が大きく影響を与えるそうで、確かに私の場合、梅雨や台風の時期は体調が最悪です。
ちなみに私の場合、4月~6月頃は持病のメニエール病による回転性のめまいが起こることが多く、それ以外の時期では、雲の上を歩いているようなふわふわしためまいが起こります。
めまいが強いときは椅子に座っていることも辛く、ベッドで寝ているしかない状態のときもあります。めまいと同時に頭痛や吐き気が起こることもあり、回転性のめまいの場合は嘔吐したこともあります。
こういった気象の変化による体調不良は、たとえ天気予報などである程度予測できても、その天気を変えられる訳じゃないので避けられないのが辛いんですよね。
天気が回復してもすぐに体調が回復せず数日引きずったり、症状にも波があり、よくなったり、悪くなったりを繰り返すのも困るところです。
長年通っている耳鼻咽喉科に行くと
私の場合、メニエール病で回転性のめまいがひどいときは病院に行きますが、そういうときはまず聴力検査をされます。するといつも低音の聞こえがガクッと下がっていて、難聴の状態になっているので、プレドニゾロン錠5mgという薬を処方されます。
その後にイソバイドシロップという、めちゃくちゃまずいドロッとした水みたいな薬など、いくつかの薬が処方され何度か通院するのですが、いつも聴力が戻れば「また症状が出たら来てください」と言われるだけなんです。
毎回めまいがまだ治まっていない状態で、先生から「もうしばらくは来なくていいです」という内容のことを言われてしまうのですが、要するに「今これ以上通院してもできることはない」、「完治は難しい」、ということみたいです。
先生には「自分でコントロールするしかない」と言われているので、生活習慣を改めるなど、なんとかひどいめまいが出ないように、自分なりに努力していきたいと思っています。
※ちなみにメニエール病によるめまいで倒れたときの体験談はこちら↓
気象病で起こるめまいをすぐに治す方法
めまいをすぐに治す方法は、残念ながら「これだ!」と自信をもって言えるものはありません。(まぁ私は素人なので、わからなくて当然ですが)
ちなみに私は10年以上めまいに悩まされていますが、職場で倒れて病院まで運ばれ、めまい止めの点滴を打ってもらったときでも、すぐに治まることはありませんでした。
なので起こってしまっためまいをすぐに治す方法があるなら、私が教えて欲しいと思うくらいです(笑)
ただ少しでも早くめまいを緩和する方法ならあります。あくまで私の場合の話ですが。
それは「市販の酔い止めを服用し睡眠をとること」です。市販の酔い止めが効くのは、気象病によるめまいと、乗り物酔いのメカニズムが似ていることが理由、らしいです。
実際私はふわふわしためまいに襲われたときに酔い止めを飲み、その後強烈な眠気に襲われたのでそのまま眠ったのですが、起きたときにはスッキリしていました。
頭の芯がぼんやりするような違和感も消えており、その効果に本当に驚いたものです。
もちろん処方薬があるならそれを飲んだ方がいいですが、ない場合は市販の酔い止め薬の服用を検討してみてはいかがでしょうか?
私が飲んでいる市販の酔い止め
上でご紹介した、私が飲んでいる市販の酔い止めがこちら↓の「トラベルミン」です。
漢方薬のテイラック
こちらは「低気圧などで不調を感じる方に」と書いてあるため、「低気圧で起こっていると思われる不調に対する、専用の市販薬を探している」、という人にぴったりかな、と思う市販薬です。
実際に私も以前から「乗り物酔いの市販薬が私には効くみたいだからいいけど、やっぱり低気圧による不調専用の薬がある方がいいな」と思っていたので。
ちなみに実際に購入して試してみましたが、私には相性がいいのか、めまいや頭痛がマシになりましたよ。
気象病で起こるめまいの対処法・改善法
めまいに襲われたとき、一体どうしたらいいの?と困っている人も多いはず。そこでこちらでは、実際に私が行っているめまいの対処法や、改善法をご紹介します。
ただこちらでご紹介する方法は、医師など専門家が勧めているものではなく、あくまで素人の私が行って効果があると感じた方法です。そのため人によっては合わない場合がある、ということはご了承ください。
こちらでご紹介する方法は
- 安静にする
- 睡眠をとる
- ネガティブなことは考えない
- 深呼吸をする
- ストレッチをする
- お風呂に入る
以上の6つです。それではひとつずつチェックしてみましょう。
1.安静にする
めまいがひどいときは、立っている、あるいは座っていることすら辛い場合もあります。最悪の場合倒れてしまうこともあり(実際私は職場で倒れたことが3度あります)、そうなると倒れた場所によっては頭を打つなど大怪我をする可能性もあります。
そのため、めまいが起きたときの第一の対処法としては、安静にすることがあげられます。
なお光や音も刺激になるので、できるだけ薄暗く静かな場所で体を休めましょう。私の場合はカーテンを閉めるなど暗くした部屋で、ベッドに横になることが多いです。
できればなにもせず目を閉じて体を休めた方がいいですが、めまいが長時間、あるいは数日に渡って続く場合は退屈でしょうから、あまり体に負担にならない程度に好きなことをするといいでしょう。
だってなにもせずただ1人ベッドに横になり、辛いめまいに耐え続ける、というのは結構ストレスになりますからね。
まぁもちろん目を開けていられないほどのめまいだったり、嘔吐している場合などは、なにもせず横になって、時間が過ぎるのを待つしかないんですが。
ちなみにそこまでひどいめまいや嘔吐がない場合、私はテレビを観たり、本を読んだり、音楽を聴いたり、ベッドに横になったままできることをします。
ただそういったことを長時間続けたり、例えばゲームを必死で攻略したり、といったことは、逆に身体に負担を与えてしまうのでNGです。
あくまで気分転換という目的で好きなことを取り入れ、めまいをやり過ごすことが大切かと思います。
2.睡眠をとる
めまいがひどいときは、横になっていても目を開けているだけで辛い場合があります。
そんなとき私は処方薬か、市販の酔い止めを飲んで睡眠をとります。そうすると起きたときにはスッキリしている、あるいは最低でも少しはマシになっていることが多いです。
また睡眠不足の場合はめまいがひどくなりやすいので、その解消のためにも睡眠をとった方がいいでしょう。眠ってしまえば辛いめまいに耐える必要もありませんし、体力も回復できるのでおすすめの方法です。
3.ネガティブなことは考えない
天気が悪くなるたびにめまいが起こる、めまいが長時間あるいは数日続く、といった場合、どうしてもネガティブなことを考えてしまいがちです。
体調が天気に左右されるなんて不甲斐ないとか、人に迷惑をかけているとか、これから一生天気が悪くなるたびにめまいが起きるのか、とか。自分を責めたり、めまいが起きない人と比べて自分はダメな人間だ、などと考えたり。
私もめまいが起きるとネガティブな考えが浮かんでしまうのですが、でもそれって考えても仕方ないんですよね。ネガティブなことを考えても、めまいは治りません。
それどころか逆にストレスになって自律神経の乱れを悪化させてしまい、めまいも悪化したり長引いたりといいことはないんです。
だから開き直って、ポジティブにいきましょう!めまいが天気の変化で起こるなら、悪いのは自分ではなく天気の方です。
辛いめまいに耐えながら自分を責めるより、「雨なんて降りやがって、コノヤロー!」と空に向かって罵倒する方がいいですよ。
そんなことをしても何の解決にもならない、という人もいるでしょうが、要は自分の気持ちが少しでも楽になればいいんです。
自律神経の乱れにはストレスが大きく関係している、と言われていますから、ネガティブな考えを捨てポジティブな考えをもつことは、めまいの改善にきっと繋がっていくと思います。
4.腹式呼吸をする
気象病によるめまいは、主に自律神経の乱れが原因と考えられています。その自律神経の乱れを改善する働きをもっているのが、腹式呼吸です。
腹式呼吸とは「鼻で息を吸いながらお腹を膨らませ、息を吐きながらお腹をへこませる」というものです。この腹式呼吸を行うと、自律神経が密集している横隔膜が上下運動します。
この腹式呼吸でゆっくり息を吐けば吐くほど、自律神経が刺激され副交感神経が優位になり、リラックスした状態になるそうです。
この腹式呼吸は横になった状態でもできるので、めまいでベッドから起き上がれない、というときにもおすすめです。
ちなみに呼吸が浅く短い胸式呼吸は、交感神経を刺激します。これが長く続くと血液循環が低下するなど、自律神経の乱れに繋がるのでよくないそうです。
なので気象病によるめまいに襲われたときは、意識して腹式呼吸を行うことをおすすめします。
5.ストレッチをする
自律神経の乱れの改善には、ストレッチも有効です。首の後ろ辺りには自律神経のバランスを整える部位があるとされているので、その辺りの血流が滞っていると、めまいも起きやすくなるそうです。
そのため首から肩の辺りのこりをほぐすように
- 両手を上に伸ばして上体を左右に倒す
- 肩甲骨を回す
など、無理のない範囲でストレッチを行いましょう。
もしめまいがひどくて、横になっていないと耐えられないという状態なら、そのまま腕を頭上に伸ばすなど、できる範囲で身体を動かすといいですよ。
ただ首をぐるぐる回してしまうとめまいがひどくなることがあるので、それは避けた方がいいでしょう。
6.お風呂に入る
お風呂に入ってゆっくり湯船に浸かることも、副交感神経を優位にして自律神経のバランスを整える効果があるそうです。お湯の温度は39~41℃くらいで、時間は15分くらいを目安に入浴するといいでしょう。
ただもちろん、めまいがひどいときは入ってはいけません。めまいがある程度落ち着いていて、倒れたりする危険がないと判断できる場合に限ります。
またお風呂に入ることは、逆に体調を悪化させる場合もあるので注意が必要です。これは人によって、あるいはそのときの体調によっても変わるので、一概には言えません。
ただ湯船にゆっくり浸かると血流がよくなって身体の疲れが和らいだり、気分がスッキリする、などよい効果があるのは確かなので、自分の身体と相談しながら試してみてくださいね。
気象病で起こるめまいの予防法
気象病によるめまいは、なんとか予防したいですよね。ただ残念ながら「これをやれば絶対にめまいが予防できる!」という方法はありません。
めまいが起きる条件などは人によって異なるので、私に効果があった予防法があなたにも効果があるとは限らないんです。とはいえ一般的に効果があるとされる予防法は、知っておいた方がいいでしょう。
こちらでご紹介する予防法は
- 規則正しい生活を送る
- 適度な運動をする
- めまいが起きやすい条件を把握、対策をとる
以上の3つです。それではひとつずつチェックしてみましょう。
1.規則正しい生活を送る
生活が乱れていると、めまいの発生する確率が上がってしまいます。
たとえば
- 昼夜逆転生活
- 睡眠不足
- 不健康な食事
- 無理なダイエット
などが、生活の乱れにあたるでしょう。
ただ「規則正しい生活って実際には何をすればいいの?」と悩んでしまう人も多いはず。
でも難しく考える必要はなく、これって身体に悪そうと思われることをやめて、昔から人間が送ってきた規則正しい生活というイメージを、そのまま実践すればOKなんです。
まぁ要するに「夜に寝て朝に起きる」とか「朝、昼、夜とちゃんとご飯を食べる」とか、「毎日3食カップラーメンを食べたりしない」とか、そんな感じでしょうか。
ちなみに私は塩辛いものが大好きで、よく明太子を1人で昼食に1パック食べちゃったり、ということをしていましたが、「これは塩分の摂り過ぎかもしれない」と思い、最近はやめています。
きっとすごくしょうもないことに思えるでしょうが、最初の一歩はこのくらいでいいんじゃないでしょうか?だってあまり難しく考えすぎると、考えているうちに「疲れた、もういいや」ってなっちゃいそうですし。
それより今すぐ始められそうな簡単なことから、やっちゃいましょう。少しでも「体によくない」と思えることをやめるために。
とはいえ例えば昼夜逆転生活などは仕事の都合などで、改善するのは難しいこともありますよね。そういった場合はできる範囲で、規則正しい生活に近づけるようにするといいでしょう。
2.適度な運動をする
適度な運動は血流を良くして、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。特にパソコンやスマホを長時間使う人は、自分が思っている以上に筋肉が固まり、血流が悪くなっているものです。
ちなみに私も長時間パソコンに向かうことが多いので、首や肩のこりがすごいです……。
ただ運動不足だと自覚があるなら、毎日ウォーキングや筋トレなどをやった方がいい、という話はよく聞きますが、それは難しいっていう人の方が、多いんじゃないかなと思います。
時間がないという人はもちろん、体力的に無理、絶対続かない、という私のような人もきっといるはず。そういう場合は、やらないよりはマシと考え、自分なりにできる範囲で身体を動かせばいいと思います。
毎日ウォーキングなど理想の運動ができないからやらない、というより、自宅で踏み台昇降やスクワットをするとか、できることをやれば全く運動をしないよりはマシでしょう。
ちなみに私はうろ覚えのラジオ体操や、スクワットのようなもの、テレビを観ながらその場で足踏みなどをやっています。合言葉はやらないよりマシ!です(笑)
3.めまいが起きやすい条件を把握、対策をとる
気象病によるめまいは、自分で起きる条件をある程度把握しておくべきです。私の場合はその日の天気や気圧、それと週間天気予報をチェックするようにしています。
雨が降る前日や当日は体調を崩すことが多いので、そのときは仕事をセーブしたり、外出しないようにしたり、早めに就寝したりといった対策をとります。
もちろん天気は変わることもありますし、予想とは違う日に体調を崩してしまう場合もありますが、それは仕方がないことです。一喜一憂せず、予想と対策はしないよりマシ、当たればラッキーくらいの気持ちでいきましょう。
ちなみに私は気象病対策アプリの「頭痛―る」を利用しています。気圧が下がる時間帯がわかるので、その前に市販の酔い止めを飲んでおくなど、対策をとれるので便利ですよ。
気象病によるめまいが疑われるとき受診するのは何科?
気象病によるめまいが疑われる場合、もし病院に行くなら何科を受診すればいいのでしょうか?そんなとき最もおすすめしたいのは、気象病外来です。
気象病専門の外来なら症状の説明や検査などもスムーズでしょうし、悩みの解決に最も役立つはずです。
ただ気象病外来はどこにでもある訳ではないので、その場合別の科を選ぶ必要があります。そんなときおすすめしたいのが、耳鼻咽喉科です。めまいは耳からきていることが多いようなので、耳鼻咽喉科を受診すると適切な処置が望めます。
ちなみに私は初めてめまいを起こしたとき総合病院に行き、脳神経外科で色々検査をされました。ところがその時は原因がわからず、2度目に倒れた時に耳鼻咽喉科で診て貰い、そこでメニエール病と診断されたんです。
※その時の記事はこちら↓
それから私はずっと、めまいが起きると耳鼻咽喉科に行くようにしています。
もちろん脳など、別の原因でめまいが起こっている可能性もあるので、絶対に耳鼻咽喉科を受診すべきだとは言い切れません。
ただもし耳以外の原因が考えられるなら、病院側が別の病院を紹介するなど、何らかの対処をしてくれるでしょうから、迷っているならとりあえず耳鼻咽喉科を受診してみてはいかがでしょうか?
最後に
今回は気象病によるめまいについてご紹介しました。天気によって体調が左右されることは、そうでない人にはわかってもらえないことが多い、というのも辛いことですよね。
私自身も10年以上めまいの症状に悩まされ、今もなんとかならないかと日々試行錯誤しています。
今回ご紹介した対処法・改善法などが、同じ悩みをもつ人に少しでも役に立てばと願っています。