しおたまごの体験談ブログ

筆者が体験した病気や介護、日常のことなどをご紹介するブログです。

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祖父の介護③認知症の祖父が「お金をとられた!」と警察を呼んだ!

この記事は、私が祖父(2018年7月に永眠)の介護にかかわった約8か月の体験を元にしています。私は介護にかかわること自体初めてで、何の知識もありませんでした。

そんな私が最後まで祖父の介護にかかわることができたのは、ケアマネージャーさんやヘルパーさん、訪問看護師さん、主治医の先生など多くの人達の助けがあったからです。

今になって当時を振り返ると、「あの時ああすればよかった」など反省することも多いです。その体験が少しでも誰かの役に立てば嬉しいと思い、記事にすることにしました。

この祖父の介護の記事は私の実体験を語りながら、感じたことや反省したこと、そして介護や医療関係者から受けたアドバイスなどもご紹介します。

 

 

今回は祖父の介護②の続きで、あの後祖父が「お金をとられた!」と警察を呼んだ事件についてご紹介します。

祖父が「お金をとられた!」と警察を呼んだ!

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この日私と母は朝から祖父の自宅に来ており、祖父には食事をとらせたものの、私達はまだでした。

 

祖父の入院費用を払いに行く予定もあり、ケアマネージャーさんに「自分は祖父と少し話をしたら帰るから、2人は食事に行って来てください」と言われたので、私と母は外に出ました。

 

病院で入院費用を支払い、その後に母と夕方から主治医の先生のところへ祖父を連れていくことについて話しながら食事をして、祖父の自宅に戻ることに。

 

祖父の自宅は集合住宅の6階で、私と母はいつも通りエレベーターに乗りました。すると私と母の後から、1人の男性警察官が乗り込んできました。

 

「なにかあったのかな」と思いながらも、まさかそんなことを聞く訳にもいかず。黙ったまま3人が乗ったエレベーターが動き出し、6階で止まりました。

 

当然私と母はその階で降りたのですが、なんと一緒に乗っていた警察官も同じ階で降りました。しかも私達の後をついてくるのです。「え、なんで!?」と動揺しつつ、祖父の自宅に向かうと玄関のドアが大きく開いていました。

 

「なんで開いてるんだろう」と思いながら私と母が玄関に入ると、そこで背後からついてきていた警察官に声をかけられました。もうおわかりだと思いますが、その人は祖父に電話で呼び出された警察官だったのです。

 

玄関で私と母、それに警察官が軽く話していると、奥のダイニングから祖父の「おーい、こっちや」という声が聞こえました。続けて「待っとったんや!」と聞こえ、玄関のドアはやってくる警察官のために開けられていたことがわかりました。

動揺しすぎて警察官がいるのにトイレに行ってしまった

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私は自分で思う以上に動揺していたらしく、母と警察官が祖父の待つダイニングに向かう中、1人トイレに入りました(笑)いや食後で祖父の自宅に戻ったらすぐトイレに行こうと思っていたからなのですが。尿意がホントにヤバかったんです。

 

でも警察官が来てるのに何も言わずにトイレに行くなんて……。自分でも「アホか」と思うんですが。

 

案の定私がいないことにすぐ気づいた警察官が、「お孫さん?どこですか?」と呼び、一瞬逃げたと思われたのかなと冷や汗をかきました。まぁ別に悪いことをした訳じゃなくて、ただの生理現象なので「トイレです!」とすぐ答えましたが。

祖父が「私達家族がお金を盗んだ」と警察官に訴えた!

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私が急いでトイレから出てダイニングに向かうと、祖父は警察官に「お金をとられた!」と訴えている最中でした。

 

祖父は私達がお金をとった、私や私の両親に不信感がある、退院した日からおかしいと思った、もっとずっと前から不信感がある、など怒涛のように警察官に訴えました。

 

私は警察官に身分証を求められ、住所や生年月日などを聞かれ、混乱しながらも答えました。警察官と話すこと自体は接客業をしていたときに何度かあるのですが、こんな風に個人的に質問されたのは初めてでかなり緊張しました。

 

とはいえ当然ですが、私は祖父の言うようにお金をとった訳ではなく、警察官に捕まるような悪いことは何もしていないので怖いとは思いませんでした。その警察官が終始穏やかで、こちらを気遣うような態度だったことも関係しているでしょう。

 

ただ私は猛烈に恥ずかしく、当然怒りもあり、さらに私達が出かけている間に祖父が警察を呼んだ、ということを悲しく思いました。そしてやってきた警察官に、申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。

警察官はちゃんと祖父が認知症だと分かっていた

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祖父は警察官が私に質問をしている間もずっと、「私達がお金をとった」と繰り返し、私の両親を侮辱する言葉をわめき散らしていました。

 

それはとてもここで書けるような内容ではなく、人権侵害というか、訴えられてもおかしくないというか、それほどのことを叫んでいたんです。その中に私個人のことはなかったんですが、両親へのひどすぎる侮辱に体が怒りで震えたことを覚えています。

 

でもまさか警察官の前で、祖父の胸倉をつかんで「おまえ今なんて言うた!」などと怒鳴る訳にもいきません。まぁ大体こちらの言葉が通じる状態でないのは、素人の私でもさすがにわかりましたし。

 

ちなみに警察官は当然慣れているからだと思いますが、まるで祖父の言葉は聞こえていないように、私に質問していました。

 

そして私への質問を終えた警察官は静かに祖父に向き直り、「お金をとられたという証拠は何かありますか?」と尋ねたんです。すると、それまで聞くに耐えない暴言を吐いていた祖父は、途端に黙りました。

 

当たり前ですが私達はお金をとっていないので、証拠などあるはずがありません。祖父はすぐにまた支離滅裂なことをわめき出し、それを見た警察官が私に「外で話しましょう」と言いました。(ちなみに祖父は足が悪く、玄関に向かう私と警察官を追うことは難しい状態でした)

 

私は玄関のドアの外の共用廊下で、警察官に今日までのことを全て話しました。ケアマネージャーさんにも電話をかけ補足説明をしてもらい、すぐに私達の疑いは晴れました。

 

というか、警察官は祖父から電話がかかってきたときから認知症だろうと疑っていたそうです。さすがですね。

 

警察官は「ここに認知症の男性が1人で住んでいると認識しておきます」と言い、「大変ですね。無理しないように」と私を気遣う言葉を残して帰っていきました。

警察官が帰った後も大変だった!

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警察官が帰った後に私が1人で室内に戻ると、祖父は「なんで勝手に帰すんや!」と激怒しました。母には「おまえ帰れ!」と暴言を吐き、自分の息子である私の父のことは「親子の縁を切る」、「死ぬまで会いたくない」などとわめく始末。

 

とりあえず母には外に出てもらい、ケアマネージャーさんに連絡すると「私も今から行くので、なんとか主治医の先生のところまで連れて行ってください」と言われました。

 

なので私は1人でなんとか説得しようとしましたが、祖父は「こんな状態で行ける訳がない」とあっさり拒否。私にも「なんでアンタが口出すんや!」と怒鳴りました。

 

祖父の言葉には「孫で女の分際で、何でワシのことに口を出すんや!引っ込んどけ!」という意味が含まれていたと思います。祖父は男尊女卑の傾向があり、「年上の言うことは黙って聞け」という考え方だったので。

なんとか説得しようとしたけれど

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私は自室のベッドに座ってわめき散らす祖父の足元にしゃがみこみ、下から目線を合わせて、どうにか落ち着いてもらおうとしばらく説得を続けたのですが、祖父は私にも「帰れ!出ていけ!」と怒鳴って肩を押してきました。

 

通常男性である祖父に対して、女性である私が足元にしゃがむと殴りやすい位置になるので危険だと思われますが、祖父は90歳で足が悪く、だいぶ痩せていたので、体重は私よりも軽い40㎏あるかないかでした。

 

正直私が祖父を持ち上げられるくらいだったので、この位置をとったんです。上から見下ろすよりも、下手に出た方がいいと思ったので。

 

そうしてしばらくなだめてみたのですが、祖父は興奮状態で顔が真っ赤になり呼吸も荒く、血管が切れそうな有様でした。私は「こりゃダメだ」と思い、もう1度ケアマネージャーさんに連絡すると、「お孫さんの身に何かあったら大変なので、部屋から出てください」と言われました。

 

正直祖父に私を殴るなどの力はなく、危険はないと思ったのですが、万が一何かあるとケアマネージャーさんにも迷惑をかけてしまいます。なので仕方なく母と一緒に、共用廊下でケアマネージャーさんの到着を待つことにしました。その間に母は父に連絡、父は会社を早退して帰ってくることになりました。

 

ケアマネージャーさんを待っている間に、先程の警察官から私のスマホに連絡が入りました。また祖父が電話で警察を呼んだのです。私は申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいでした。

結局預かったお金を返すことに

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ケアマネージャーさんが到着後しばらくして父も到着し、話し合った結果「祖父を落ち着かせるためにはお金を返すしかない」という結論になりました。

 

そのとき時刻は18時近く銀行の窓口もあいていない状況でしたが、父はいったん自宅に戻り預かったお金や通帳を持ってくることに。

 

私と母はケアマネージャーさんに「2人の顔を見ると祖父がまた興奮して何をするかわからない」と言われたので、帰ることになりました。

祖父が行方不明!?

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この後一体どうなるのかと心配しながら電車で自宅に戻って、しばらくするとケアマネージャーさんから連絡が入りました。

 

ケアマネージャーさんは焦っていて、預かったお金や通帳を持って戻ってきた父と合流し、祖父の自宅に向かったけれど、鍵がかかっている。室内にいるはずの祖父がインターホンに出ない。

 

室内は真っ暗で、もしかして祖父は自宅を飛び出し、どこかに行ってしまったんじゃないかと言うのです。合鍵は私が持っており、父とケアマネージャーさんは鍵をあけられない状態でした。

 

ケアマネージャーさんは「近所を探して、もし1時間たっても見つからなかったら警察を呼ぶ」と言ったので、私は慌てて合鍵を持ってタクシーで祖父の自宅に向かいました。

 

外はもう真っ暗で、祖父の自宅の近くは道路が多く車がよく通ります。認知症の人が自宅を飛び出し車にはねられて亡くなった、という話は知り合いから何度か聞いたことがあり、「まさか祖父も」とタクシーの中で最悪の事態を予想していました。

祖父は自宅で寝ていただけだった

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幸い祖父は自宅で寝ていただけで、私が祖父の自宅に着いたときには父とケアマネージャーさんが祖父に話をしているところでした。祖父は自分が寝ている間にこちらがどんな思いをしたか、警察を呼んだことでどんな迷惑をかけたのか、全く理解していませんでした。

 

預かったお金を返したものの、祖父の中ではまだ私達がお金をとったことになっているようで、まともな話ができません。

 

時刻は20時を過ぎており、これ以上話をしてもムダなのでその日はとりあえず帰ることになりました。とはいえ放置するとまた警察を呼ぶ可能性があったので、次の日に主治医の先生に往診に来てもらうことになり、そこに私も同席することに。

 

祖父の自宅を出たのは、21時近かったと思います。ケアマネージャーさんにはそんな時間まで付き合わせてしまい、感謝と申し訳なさでいっぱいでした。

 

身体的にも精神的にもかなりダメージを受けた日でしたが、祖父が警察を呼んだのは結局この日のみで、それだけはよかったと思っています。

なぜ祖父が警察を呼ぶ事態になったのか~ケアマネージャーさんの意見~

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祖父がなぜ警察を呼ぶ事態になったのか、私には理由がわかりませんでした。単純に理由を考えるなら「祖父は認知症で私達がお金をとったと思い込んだから」ということなのでしょうが、それで納得できるものではありません。

 

祖父の言葉や行動は、私達の努力や善意を踏みにじるものでした。「認知症だから仕方ない」と笑って許せたらいいですが、残念ながら私はそこまで人間ができていません。

 

精神的なことだけでなく、現実的にまた警察を呼ばれても困るので、私はケアマネージャーさんに相談しました。すると「原因は急激な変化ではないか」と言われました。

 

ケアマネージャーさんが言うには、入院中初めて見る病室で過ごし、退院してやっと慣れ親しんだ自宅に戻ってきたと思ったら、私達が片づけたことで自宅が見知らぬ場所に変わってしまっていたので、余計に混乱したのでは?ということでした。

私と母がうじ虫だらけの祖父の自宅を必死で片付けたせい?

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高齢者が入院すると認知症になったり、症状が進むことがある、というのは祖父の入院した病院の先生からも聞いていました。だからこそ1週間で退院することになり、そのために私達は祖父の自宅を急いで片付けたのです。

 

それが裏目に出るなんて、思いもしませんでした。ケアマネージャーさんが私達を責めている訳ではないことはわかっていましたが、それでも私はショックを受けました。

 

ゴキブリやうじ虫など誰でも触りたくないようなものの駆除までやったのに、それが祖父の認知症の症状を出現させ警察を呼ぶような事態を起こした、と言われたも同然だったからです。

なぜ祖父が警察を呼ぶ事態になったのか~祖父の意見~

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ケアマネージャーさんの「原因は急激な変化」という予想は、恐らく当たっていました。そう思った理由は、祖父がそれから1か月ほどたってから警察を呼んだ日のことを「自宅が冬のはずなのに夏になっていて混乱した」と言ったからです。

 

最初は意味がわかりませんでしたが、何度も話を聞くうちに祖父が言っているのは「のれん」のことだとわかりました。

 

祖父の自宅を片付けたとき、元々廊下にかけてあったのれんがかなり汚れていたので、それを処分し我が家にあったレースののれんを代わりにかけたのです。

 

祖父の中でレースののれんは夏のイメージで、退院したのは11月の下旬で冬だったので、「冬のはずなのに自宅が夏になっている」と混乱したとのことです。

 

その説明を聞いても正直意味がわかりませんでしたが、要するにケアマネージャーさんが言った通り、自宅が自分の知っている場所ではなくなっていたから混乱したということでしょう。

自分の言うように片付けて欲しかった?

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祖父は更に「自分が退院してから、自分の言うスケジュールで片づけをしてくれればよかった」と言いました。

 

要するに、自分の知らないところで許可なく急激に自宅を片付けるのではなく、自分の見ているところで、ひとつずつ許可をとりながら少しずつ片付けて欲しかった、ということのようです。

 

祖父の言い分が全くわからない訳ではありませんが、ゴキブリやうじ虫だらけの自宅を祖父が退院するまでそのままにしておくなんて、できる訳がありません。

 

さらに、祖父の言うスケジュールで片づけをするというのも無理です。私達には私達の生活があるので、それを全て犠牲にして祖父のことだけにかかりきりになる、というのは不可能でした。

 

ただ祖父の意見を聞いて、私はコミュニケーションが足りていなかったと思いました。全てを祖父の言う通りにできなかったとしても、最初に相談していれば祖父の態度も少しは違ったかもしれない、と。

 

まぁもちろんそんなことは全くなく、結果は変わらなかったかもしれませんが。

祖父が警察を呼んだのは口では敵わないから?~私の考え~

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祖父が認知症の症状を出現させるきっかけになったのは、ケアマネージャーさんの言う通り「急激な変化」かもしれません。祖父もそれらしきことを言っていましたし。

 

でもだからといって、それがすぐに警察を呼ぶことにつながる訳ではないでしょう。まぁ単に「お金をとられた」と思い込み、だから「警察を呼ぶ」という考えになったのかもしれませんが。

 

ただ私はもしかすると、口では敵わないから対抗手段として警察を呼んだのかなと思いました。祖父は無口ではなかったのですが、口が回る方でもなく、私や私の母を口で言い負かすのは無理だったと思います。

 

まぁ90歳だったので、話し方がスロー、単語が出てこない、ということもありましたし。

 

実際警察官が来たとき、祖父はまるで強い味方を得たかのように、私達にものすごく強気になり「どうや!」みたいな感じの態度でした。

 

警察官を呼べば私達が怖がって黙る、言うことを聞く、と思ったのかもしれません。それは私だけでなく、母も同じことを思ったと言っていました。

認知症に合わせた対応に変えてみた

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まぁ全て推測にすぎないのですが、もし本当に祖父が「口では敵わないから警察を呼ぶ」という手段をとったのだとしたら、このままではまた同じことを繰り返されてしまうと思いました。

 

いくら私達が悪いことをしていないといっても、警察を呼ばれるような事態は二度とご免です。

 

なので私はこの一件以来、祖父の介護②でご紹介したような「数字でバカヤローと出る」と言われて、「バカヤローと読める数字ってどんな数字ですか?」というような質問はしないように注意しました。

 

私がこの質問をしたとき、祖父が認知症だとはまだわかっていませんでした。私は意味不明なことを言っていると思ったものの、ポケベルか何かでバカヤローと読める数字が実際にあるのかもしれないと思い、祖父に質問したのです。

 

でも認知症の人に対する質問だとすると、相手を追い詰めるような意地悪な質問と思われても仕方ありません。

そう思ったので

  • 認知症の祖父が答えられないような質問はしない
  • 祖父が話している間はできるだけ口を挟まない
  • 祖父の言うことを否定しない

この3点に注意して、祖父と話すようにしました。

対応を変えると祖父の態度も変わった!

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これがなかなか難しかったです。認知症のせいか祖父の話はあっちこっちに飛びますし、基本的にこちらの話は聞いてくれないので。

 

ひとつのことを祖父にわかってもらうため、3時間近く話したこともあります。それだけかけて必死で話したことも、認知症なので次の日にはキレイさっぱり忘れていて、むなしくなったこともありますが。

 

でもケアマネージャーさんやヘルパーさんから、

  • 認知症だからといって何もわからない訳じゃない
  • 全部忘れる訳じゃない

と言われ、「どうせ話してもムダ」と最初から諦めるのではなく、わずかでもわかり合うために話すことが大切だと思いました。

 

それがよかったのかはわかりませんが、私に「なんでアンタが口出すんや!」と怒鳴った祖父は、いつからか「アンタに全部任せる」と言ってくれるようになりました。

 

警察を呼ぶことも2度とありませんでしたし、私が対応を変えた成果が少しは出たのかなと思っています。

まとめ

今回は前回の祖父の介護②の続きで、あの後祖父が警察を呼んだ事件についてご紹介しました。

 

認知症の人が「お金をとられた!」と言うのはよくある症状で、珍しいことではないと私も一応知ってはいたのですが、実際身内に面と向かって言われるとショックを受けました。

 

しかも警察官の前で「こいつらが自分のお金をとった!」と訴えられたので、いくら祖父が認知症だとわかっていてもさすがに腹が立ちました。

 

最初からお金を預かっていなければ、退院した日にすぐお金を返していれば、などと後悔したものの、それは結果論で結局同じことになっていたのかもしれません。

 

後悔するよりも、そのときの経験を次に活かすことが大切かと思います。私がとった方法が正解とは言いませんが、もし要介護者が警察を呼ぶなどの行動を起こしたなら、そこには何か理由があると考えてみると、解決につながるかもしれません。