しおたまごの体験談ブログ

筆者が体験した病気や介護、日常のことなどをご紹介するブログです。

MENU

メニエール病①職場で初めてめまいの発作を起こし倒れた!頭の後遺症の可能性に怯えた体験談

メニエール病といえば「めまいが起きる病気」とすぐに答えられる人も多いでしょう。芸能人がメニエール病で活動を休止!など、ニュースになったこともありますよね。

 

実は私はそのメニエール病を患っている1人です。今回は私がめまいの発作を起こし、職場で倒れた体験談をご紹介します。

 

この記事でご紹介するのは初めて倒れたときのことで、実は私はあと2回職場で倒れています。そのことは今後の記事でまた書いていきたいと思っています。

 

興味を持った人、メニエール病って実際どんな感じなの?と気になっている人は、ぜひ私の体験談を読んで頂けたら嬉しいです。

1度目:100円ショップでめまいを起こし倒れる!

f:id:Saltydog:20200127181431j:plain

私が初めてめまいの発作を起こし職場で倒れたのは、20歳前後。大手の100円ショップでアルバイトをしているときでした。

 

実は倒れる少し前から、耳の中に水が詰まっているような違和感がありました。耳の中でゴボゴボと音がして、耳鳴りや頭痛、身体のだるさも感じていました。

 

でも私は昔から体力がある方ではなく、体調を崩すことは珍しくなかったので、「いつもの体調不良かな」くらいに考えていました。

 

ところが売り場で商品を出していると、突然ぐらりと体が傾くようなめまいに襲われました。めまいなんて、そのときが初めての体験でした。

 

なんとなく「このままじゃまずい」と思い、バックヤードに避難。そこでしゃがみこんでから、動けなくなってしまいました。それを同僚に発見され、とりあえず店の外の休憩室へ行き少し休んだものの体調は回復せず、結局その日は早退。

 

次の日は休みました。でも私はいつもの体調不良だと思い込んでいたので病院には行かず、すぐに職場に復帰しました。

数日後、まためまいが起き倒れてしまう

f:id:Saltydog:20211225183054j:plain

それから数日後また売り場で商品を出しているときに、前回とは比べ物にならないほど強いめまいに襲われました。

 

まるで世界がぐるぐる回っているような、床に立っているはずなのに足元がグニャグニャして平衡感覚がなくなるような、とにかく生まれて初めて味わう強烈なめまいでした。

 

売り場で倒れる訳にはいかないと、必死でバックヤードに向かい、私はそこで倒れました。どんな風に倒れたのか自分でもよくわかりませんが、気づけば私は床にうつ伏せに倒れていました。

 

幸いすぐに同僚が気づき、前回と同様休憩室に抱えられるようにして移動。どうにか動けるようになってから、私は早退しました。

自宅近くの総合病院を受診!

f:id:Saltydog:20200128190807j:plain

できるだけ病院へは行きたくなかったのですが、さすがにおかしいと思い、後日私は自宅近くの総合病院に向かいました。何科を受診すればいいのか全く見当もつかなかったので、私は受付で症状を説明。

 

すると脳神経外科へ案内されました。実はこの病院の脳神経外科は、私が小学2年生のときに受診したところでした。

頭の内出血で受診したことがある科だった

f:id:Saltydog:20200127185723j:plain

当時私は近所の道場で剣道を習っており、ある日入って間もない年下の男の子2人の面打ちの練習に付き合うことになりました。基本もなっていない彼らは、悪気もなく力任せに竹刀を振るいます。

 

しかもなぜか2人とも打つ場所が同じでした。そのせいなのか、練習が終わって夜に鏡を見てみると頭頂部にたんこぶができていました。

 

鈍い痛みはあったものの、私も母も重く考えず、「たんこぶだからとりあえず冷やしとけばいい」とアイスノンで冷やし、翌日普通に登校。何時間目かの授業中に担任の先生に「病院に行った方がいい」と言われ、母を呼んでタクシーで病院へ行くことになりました。

 

後で聞いた話ですが、私の顔は「東海道四谷怪談」のお岩さんのように青く腫れていたらしいです。でも点滴はされたものの、入院や手術をした訳ではなく、確か頭の内出血という話だったと思います。

 

ただこのことがあってから、それまで1.0あった視力が急激に低下し最終的に0.01になりました。これもこの病院の眼科で診てもらったので、記録が残っていたのでしょう。

 

私がすぐに脳神経外科に案内されたのは、もしかするとそういったことが関係していたのかもしれません。診察で先生に「今になってあのときの後遺症が出たのかもしれない」というような話をされ、後日MRIなどいくつか検査をすることになりました。

 

MRIとは人間の体に電磁波をあてて断層撮影をする検査で、当時は棺桶みたいな機械の中にほぼ全身入るような形だったと思います。

 

工事現場みたいなすごい音がして、その間にリラックス効果を狙ってのことなのか、ミスチルの曲が流れていたことが記憶に残っています。

 

しばらく検査で病院に通う日々のなか、私は「頭に後遺症なんて、一体これからどうなるんだろう」と不安で不安でたまりませんでした。

 

20歳前後だったこともあり、今からもし視力が下がる以上の何かが自分の身に起こったらと、夜も眠れないくらい不安だったのです。

検査の結果は?

f:id:Saltydog:20200128191447j:plain

上でご紹介したように私はとにかく不安でたまらない日々を過ごしていたのですが、結局検査の結果は異常なしでした。当然「あぁよかった!!!」と喜んだんですが、「じゃあ、あのめまいは何だったの?」とモヤモヤすることになりました。

 

頭に異常がないとわかったのは嬉しいけれど、めまいの原因がわからないんじゃ病院に来た意味がありません。でも先生も首を傾げていて、原因はわからないという感じでした。

 

ちなみに今ならめまいといえば「メニエール病かもしれない」と耳鼻科を受診していたと思います。でも当時はまだメニエール病は有名ではなく(少なくとも私は聞いたことがありませんでした)、めまいが耳からきている場合があるなんてこと考えもしませんでした。

 

(インターネットでパッと調べられる環境ではなかったんです)先生にも耳鼻科の受診を勧められた覚えはありませんし。

 

しかも頭に異常がないという検査結果を聞いた頃、私のめまいは治まっていました。これは恐らく検査を受けている間に梅雨が明けたことと、その間仕事を休んでしっかり体を休めていたことが関係しているのではないかと思います。

 

まぁこれは今だからわかることなんですが。現在の私は雨の日にめまいを起こしやすく、特に梅雨の時期はメニエール病の症状が出やすいことがわかっているので。加えて疲れているときは、症状も強く出ます。

 

でも当時はそんなこと全くわからなかったので、「よくわからないけれど、治ったならまぁいっか」と思い結局通院はやめました。

 

もしかするとあのとき原因を突き止めるまで通院をやめなければ、もっと早くメニエール病だとわかっていたかもしれません。後々そう後悔することもありました。

調べてもまた何もわからないかもしれないと思った

f:id:Saltydog:20211218205039j:plain

でも当時私は「ずっと病院に通ってもどうせ原因はわからないだろう」と思っていました。

 

なぜなら頭の内出血が起きた後に視力が急激に下がったことについて、関係があるのか、これ以上視力が低下するのか、回復する方法はあるのかなど、あちこちの病院で詳しく調べてもらいましたが、結局なにもわからなかったからです。

 

どこの病院へ行っても、何日も通いヘトヘトになるくらいたくさん検査をしても、結局「とりあえず様子を見ましょう」という答えでした。

 

そういったことがあったので、私はそのとき「これ以上病院に通っても、疲れるしお金はかかるし、しかも何もわからないかもしれない」と思い通院をやめたのです。

通院をやめた後は?

f:id:Saltydog:20211205203836j:plain

通院をやめてすぐ、私は仕事に復帰しました。けれどしばらくたって、私はまためまいを起こすようになりました。専門的なことはわかりませんが、今なら季節が関係していたのかなと思います。

 

私がめまいを起こしにくい時期は夏と冬で、それ以外の時期、特に季節の変わり目は仕事に行けないような強いめまいを起こしやすいので。

 

結局めまいで仕事に行けなかったり、かと思えばめまいが治まり普通に仕事ができる、なんて時期を繰り返すことになりました。このときは「メニエール病」だとわかっておらず、病院に通っても原因がわからなかったという状態だったので、周囲の目も甘くありません。

 

直接は言われませんでしたが、「仕事したくない気分のときに休んでいるんじゃない?」など、陰で言われていたことを知っています。でも逆の立場で考えれば、私が仕事を休んだことでその人に負担をかけたんですから、言われても仕方ないと思いましたが。

 

結局私は再びめまいがひどくなった時期に、仕事をやめました。それからしばらく仕事をせずに自宅で過ごし、めまいが治まってからまた新しい仕事を探しました。

まとめ

f:id:Saltydog:20210920104605j:plain

今回は私が初めてめまいの発作を起こし、職場で倒れた体験談をご紹介しました。あのときのことは、今でも忘れられません。

 

毎日のように雨が降り続くなか、頭の内出血の後遺症かもしれないと怯えながら病院に通ったことも。まぁ今では「ネガティブすぎるだろ!」と笑い話になっているんですが。

 

ちなみに今回ご紹介した話が1回目で、私が職場で倒れた話はあと2回あります。次回は古本屋で働いているときに倒れた話で、実はこのとき私は息ができなくなって死ぬかと思う体験をしました。気になった人はぜひ次回も読んで頂けたら嬉しいです。

 

↓2回目、古本屋で倒れたときの体験談はこちら。

saltydog.hateblo.jp

↓3回目、調剤薬局で倒れたときの体験談はこちら。

saltydog.hateblo.jp