しおたまごの体験談ブログ

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顔の赤みがツラい!脂漏性皮膚炎で皮膚科受診の実体験

顔の一部が赤くなり、触ってみるとカサついているという場合、脂漏性皮膚炎かもしれません。そのうえフケが多いというなら、可能性は高いですよ。

 

私も昔からこの症状に悩まされ、あるきっかけで皮膚科を受診し脂漏性皮膚炎と診断されました。そして今も治療中です。

 

今回はそんな私と同じ症状でお悩みの人に、皮膚科受診の実体験を交えて改善・予防法などをご紹介したいと思います。

 

脂漏性皮膚炎とは?

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実体験の前に、まずは脂漏性皮膚炎の基本的な情報についてご紹介します。

 

脂漏性皮膚炎は、頭皮や顔など皮脂の分泌が多い部分に赤みやカサつき、皮膚がポロリと剥がれ落ちる、などの症状が見られる皮膚炎と言われています。

 

明確な原因はわかっていないようですが、どうも「マラセチア」という真菌が関係していると考えられているようです。なんでもこの「マラセチア」が、皮膚から分泌される脂質を分解して、皮膚の炎症を起こすのだそうです。

 

ただこの「マラセチア」は私達の皮膚に常在する菌で、つまりみんなが持っているということになります。なのに発症する人としない人がいるのは、皮脂の分泌状況など「マラセチア」が好む条件になるか、ならないかの違いと考えられているようです。

脂漏性皮膚炎-私の場合-

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私が脂漏性皮膚炎と診断されたのは10代の頃です。子どもの頃からフケが多く、気になって毎日何度もシャンプーしていたのですが、それがまさか病気だとは思わず、病院には行っていませんでした。

 

皮膚科を受診するきっかけになったのは、ある日突然顔にひどい赤みが出始めたことです。鼻や唇の周辺の一部が赤くなり、触ってみるとカサついていて、ボロリと皮膚が剥がれることもありました。

 

赤みはまるで血のような色で、ファンデーションを塗っても隠すことができません。赤くなっている部分以外は普通の肌の色のままなので、顔が赤と肌色のまだらみたいになってしまいました(泣)

 

それは高校1年生の頃だったんですが、レジのアルバイト中お客様に「キモッ!」と言われ、同僚には「それってうつる病気じゃないよね」と言われ、大ショックを受けました。(ちなみに脂漏性皮膚炎はうつりませんので、ご安心ください)

 

後から考えると食品レジだったので、衛生的に不安な気持ちにさせてしまったんだな、と思ったんですが。

 

まぁそんなことがあって、ついに皮膚科を受診することにしました。そこで脂漏性皮膚炎と診断され、飲み薬と塗り薬を貰い、それでずいぶんよくなりました。

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塗り薬&飲み薬です。

ちなみに私は診察で、先生に「自分で出している脂に、アレルギーを起こしている」と言われました。正直意味不明だったのですが、「要するに体質」と言われて納得しました。

 

大量のフケや顔の赤みなどの症状は「フケツだから」と言われることもあるので、先生から病名や症状などの説明を受けると、なんだかホッとしました。体質と言われると、自分が悪い訳じゃないんだと思えますし。

 

なのでもし私と同じような症状で悩んでいて、まだ病院に行っていないという人は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

顔に赤みが出るのは疲れやストレス?

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あくまで私の場合ですが、顔に赤みが出る原因には疲れやストレスが関係しているように感じます。

 

ちなみに私の場合、顔に赤みが出やすい時期は春と秋です。それ以外の時期は出たり、出なかったりで、そのときになってみないとわかりません。ただ疲れているとき、体調を崩しているときは出やすいです。

 

でもそれよりもわかりやすいのが、ストレスです。たとえばある日突然電話が鳴って、私が介護に関わっていた祖父が緊急搬送されたから病院に来て欲しい、と言われたんです。

 

慌てて準備してその際に鏡を見たら、唇の左下辺りに丸い形ではっきりと赤みが出ていました。10分ほど前、鏡を見たときはなんともなかったのに、です。

 

似たようなことは何度もあり、これはストレスだなと自分で思っています。そういうときはメイクを諦めて、飲み薬を服用し塗り薬を塗って、さらにマスクをして出かけていました。(コロナ禍以前のお話です)

 

マスクもあまりよくないかなと思うのですが、やはり顔がまだら模様になっている状態を人目にさらすのは抵抗があるので。

 

突発的なストレス?というのも変ですが、不測の事態によって顔に赤みが出るのは防ぎようがありません。ただそれ以外は普段から疲れやストレスを溜めないようにして、予防したいと思っています。

 

 

脂漏性皮膚炎は治る?治らない?

大量のフケや顔の一部の赤みなどの症状が出る脂漏性皮膚炎は、できることなら今すぐ完治させたいですよね。私もそうだったので、あるとき皮膚科の先生に「治りますか?」と尋ねたんです。

 

その質問に対する先生の答えは「脂漏性皮膚炎は体質で、生まれ持ったものだから、薬で症状が治まってもまた再発するよ」というものでした。

 

ただこれはあくまで私の症状に対する先生の言葉なので、誰もがそうという訳ではないと思います。私の場合は成人していて、症状が慢性化しているため治る見込みがない、ということなのかもしれません。

 

また絶対に治らないと言われた訳ではないので、諦めず治療を続けたいと思っています。

 

もし私と同じ症状に悩んでいて、まだ病院に行っていないという方は、早めに皮膚科で診て貰うことをおすすめします。脂漏性皮膚炎は命にかかわる病気ではありませんが、症状や周囲の人の反応がストレスになるでしょうから。放置するとひどくなる場合が多いですし。

 

またたとえ完治しなくても、処方薬で症状を軽くすることはできます。症状が軽くなれば、気持ちの面だけでもかなり楽になるはずです。

脂漏性皮膚炎の改善・予防法は?

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こちらでは私が実際に行っている、脂漏性皮膚炎の改善・予防法についてご紹介します。ただ私は素人で専門的な知識がある訳ではないので、あくまで参考程度に読んで頂けたらと思います。

 

こちらでご紹介する方法は

  1. 肌のコンディションを常に整えておく
  2. 肌に触れるものに気を配る
  3. 生活リズムを整える
  4. 身体や心を健康に保つ
  5. ビタミンB2、B6を含む食品をとる

以上の5つです。ではひとつずつ見てみましょう。

1.肌のコンディションを常に整えておく

まずおすすめしたいのは、肌のコンディションを常に整えておくことです。

具体的には

  • 洗顔は1日2回にとどめる
  • 自分に合った化粧水や乳液で保湿する

などです。

 

「え、そんなこと当たり前でしょ」と思った人が多いでしょう。でも「肌のコンディションを整える方法」は人によって違うので、「これさえやれば誰でも大丈夫!」とは言えないんです。

 

肌の調子が悪くなれば、顔の赤みなどの症状は出やすくなります。そうならないように、自分の肌の調子をいつでも良い状態に保っておくことが大切です。

 

その方法は人それぞれなので、自分で色々と試しながら1番良い方法を見つけるしかありません。

 

たとえば私の場合は

  • オイルコントロール効果のある洗顔料を使用する
  • ゴシゴシこすらず優しく洗う
  • 不足しやすいビタミン類をサプリメントで補給する
  • 睡眠不足にならないようにする
  • ファーストフードなどの食事は控える

などを心がけています。

 

ただ肌の調子は、季節や体調によっても左右されます。たとえば私の場合は「昨日まで普通に使えた洗顔料や化粧水が、今日はピリピリして顔に赤みが出た」といったことが起こります。そのときはそのときで調整するしかありません。

 

常に完璧に肌の状態を整えておく、なんてことは無理なので、できるだけ良い状態を保つよう努力することが大切かと思います。私はこの方法を実践してから肌の赤みが出にくくなり、出たとしても軽く済むようになりました。

 

自分なりの方法を探すのはなかなか大変かもしれませんが、その価値はあるのでぜひ試してみてくださいね。

※「清潔にしなきゃ!」と洗いすぎるのはNG!※

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脂漏性皮膚炎の改善・予防法というと、まず「肌を清潔に保ちましょう」と言われることが多いです。でもこれ、私は聞くたびにモヤモヤするんです。

 

なぜかというと、「フケツにしてるから脂漏性皮膚炎になるんだ」と言われている気がするからです。

 

もちろん肌を清潔に保つことが正しいということも、そういう意味で言っている訳じゃない、ということもわかっているつもりですが、それでも「フケツにしてる訳じゃないよ!」と反論したくなります。

 

また「肌を清潔に保ちましょう」と言われることは、洗いすぎを招き、逆に症状を悪化させる可能性もあります。

 

実際私はフケや顔の赤みが気になり、1日に何度もシャンプーしたり、しょっちゅう洗面所にいっては顔を洗ったりしていました。だって特にフケは自分でも「フケツだからかな」と思ってしまいますから。

 

でもそれが肌に刺激を与えたり、乾燥を招いて逆に症状を悪化させていたようです。もちろん汚れた状態を放置するのはダメですが、洗いすぎるのもよくありません。シャンプーなら1日1回、洗顔なら1日2回にとどめておきましょう。

2.肌に触れるものに気を配る

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脂漏性皮膚炎の改善・予防には、肌に触れるものに気を配ることも大切です。たとえばタオル、これは顔や身体に直接触れるものなので、もし汚れていたり、肌に刺激の強い成分などがついていると、脂漏性皮膚炎の症状が現れやすくなることがあります。

 

また枕や布団などの寝具、衣類なども長時間肌に触れているので、それが肌の赤みを招く可能性もあります。クッションやぬいぐるみだって、ぎゅっと抱きしめたりすることで肌に触れます。

 

そういった肌に触れる可能性のあるものは、全て定期的に洗うなど、キレイな状態を保っておくように心がけましょう。

 

たとえば私の場合は特に枕カバーに注意を払っています。

 

具体的には

  • 枕カバーの上にバスタオルを敷き、それを毎日替える
  • 枕周辺は毎日コロコロで髪やフケなどを除去する

といったことを行っています。

 

枕もその周辺も髪やフケが落ちていて、それがダニなどの繁殖に繋がるので、毎日の掃除は欠かせません。コロコロを使えばそう手間もかかりませんし、目に見えない細かなフケやダニの除去にとても便利です。

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こんな感じで毎日枕と枕周辺をコロコロします。

コロコロの使い方のポイントは、同じ方向ばかりでなく色々な方向に転がすこと。そうすると少しでも取りこぼしをなくすことができます。

 

特に脂漏性皮膚炎でフケが多い人(私もそうです)は、枕周辺の掃除を習慣づけると、症状の軽減に役立つかもしれません。実際私はする前と比べて、フケの量が減り、寝起きに顔の赤みが出ることが減ったと感じています。

3.生活リズムを整える

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たとえば昼夜逆転生活、食事の時間がバラバラなど、生活リズムが乱れていると身体に悪い影響を与えることは簡単にイメージできますよね。

 

朝に起きて夜に眠る、毎日大体決まった時間に食事をとるなど、昔から続いている一般的な生活リズムを守ることは、肌の調子を整える第一の条件とも言えるでしょう。

 

たとえば私の場合ゲームに夢中になって夜更かしすると、次の日顔に赤みが出ていることがあります。これは夜更かしした自分が悪い訳で、その行動を改めれば同じ理由で顔の赤みが出ることは防げますよね。

 

もちろん私のように自業自得ではなく、仕事や家事で一般的な生活リズムに合わせることが難しいという人もいるでしょう。その場合は、自分に合った無理のない生活リズムをつくることが大切かと思います。

 

この生活リズムを整えることは、たとえば今日だけやっても意味がなく、継続することで効果が出てくるものなので、毎日の努力が必要です。

4.身体や心を健康に保つ

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私は身体や心が疲れていると、顔の赤みなど、脂漏性皮膚炎の症状が出やすいと感じています。つまり疲労やストレスが溜まっている状態がよくない、ということですが、これはなにも脂漏性皮膚炎に限ったことではないですよね。

 

身体や心の過剰な疲れは全身に悪影響を及ぼします。顔の赤みなど、脂漏性皮膚炎の症状も、その悪影響のひとつに数えられるのだと思います。

 

身体の疲れの解消は、まず睡眠をしっかりとることです。そして無理をしないこと。疲れは蓄積させず、できるだけその日のうちにとることが大切と言えます。

 

また心の疲れも身体と同じように蓄積させず、その都度発散させることが大切です。ただその方法は人それぞれです。

 

だって何が癒しになるのかは、人によって違いますからね。でも難しく考える必要はなく、要するに自分の好きなことをする時間を作ればいいと思います。

 

仕事や家事に常に追われている、という状況では誰でもストレスが溜まるでしょうから。忙しい人でもどこかでホッとできる時間をつくると、だいぶ違ってくるはずです。

5.ビタミンB2、B6を含む食品をとる

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私は皮膚科でビタミン剤として「フラビタミン錠10mg」と「ピドキサール錠20mg」を処方されています。「フラビタミン錠10mg」がビタミンB2、「ピドキサール錠20mg」がビタミンB6の飲み薬です。

 

つまり脂漏性皮膚炎は、ビタミンB2と、ビタミンB6が不足するとよくない、ということだと思います。どちらも脂質の代謝に必要な栄養素だから、かもしれません。

 

なので私はビタミンB2とB6を含む食品を、意識してとるようにしています。ビタミンB群は水に溶ける水溶性なので、身体に溜めておくことはできません。

 

基本的に摂り過ぎた分は、尿として排出されてしまいます。そのためこまめに摂取することが大切なんです。

 

  • ビタミンB2は豚レバーやうなぎ、納豆や卵、牛乳などに
  • ビタミンB6はマグロやカツオ、バナナやにんにく、ナッツ

などに含まれています。

 

こういった食品を日々の食事に意識して取り入れるようにすると、すぐに結果が出る訳ではないものの、症状の軽減につながると思われます。

 

同時に油っこい食事を控えることも大切です。揚げ物とか肉類より、魚や野菜を選びましょう。

まとめ

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今回は脂漏性皮膚炎の症状のひとつである顔の赤みについて、私の体験談を交えてご紹介しました。

 

脂漏性皮膚炎は命にかかわるような病気ではありませんが、顔の赤みやフケなど人目が気になる症状が出るので、本人にとっては大きな悩みです。

 

私もそうですが、症状がひどいときは「外に出たくない!誰にも会いたくない!」と思ってしまいます。周囲の人にも相談しにくい内容ですし、1人で抱え込んでいるという人も少なくないはず。

 

皮膚科の受診も「人に見られたくない、先生にも説明しにくい」という人もいると思います。でも放置するとひどくなることが多いので、もしまだなら一刻も早く皮膚科の受診をおすすめします。

 

フケなら黒い色の服を避けて帽子をかぶる、顔の赤みならマスクをするなどで、症状を周囲の人から隠せます。その状態で病院に行き、診察室で先生や看護師さんだけに診てもらうようにすると、少しは心理的負担が減るのではないでしょうか?

 

ちなみに私もこの方法で通院しています。まずは症状の軽減、それから完治を目指して一緒に頑張りましょう!