しおたまごの体験談ブログ

筆者が体験した病気や介護、日常のことなどをご紹介するブログです。

MENU

メニエール病体験談【仕事②】上司や同僚の反応は?100円ショップの場合

メニエール病によるめまいの発作を起こした場合、休みをとるなどの対応が必要になってくるため、どうしても職場の上司や同僚に病気の話をすることになります。となると気になるのが、相手の反応ですよね。

 

メニエール病は、現在では芸能人が活動休止の理由としてこの病名をあげる、といったことで周知され始めていますが、それでもまだ誰もが知っている病気とは言えません。

 

また病名は聞いたことがあっても、実際どんな症状が出るのか、日常生活でどんなことに支障が出るのか、などについて詳しく知っている人は少ないでしょう。

 

そんなメニエール病について職場の上司や同僚に話をしたとき、相手は一体どんな反応をすると思いますか?

 

今回は私が100円ショップで働いているときに、職場の上司や同僚に病気について話をしたときの反応その後の態度などについてご紹介します。

はじめは一般的な反応だった

f:id:Saltydog:20211003093623j:plain

メニエール病①でご紹介していますが、私が初めてめまいに襲われたのは100円ショップの売り場で品出しをしているときでした。その数日後に私は前回と比べ物にならないくらい強烈なめまいに襲われ、どうにか戻ったバックヤードで倒れてしまいます。

 

そのときの上司や同僚の反応は、「とにかく病院に行った方がいい」というもので、「大丈夫?」「無理しないで」と心配する言葉もかけられましたし、フラつく体を支えてくれる同僚もいました。これらは一般的な反応だったと思います。

病名がわからず理解が得られない

f:id:Saltydog:20211031183927j:plain

ちなみにこれは15年以上前の話で、そのときはメニエール病という病名自体知られておらず(少なくとも私や、私の周囲の人達は聞いたこともありませんでした)、めまいという症状も「なにそれ、気のせいじゃない?」という感じでした。

 

私は自宅近くの総合病院に行き受付で症状を説明、すると案内されたのは脳神経外科で、数日かけてMRIなどいくつか検査を受けました。その結果は異状なし

 

めまいを起こして倒れたというのに病名もわからず、主治医の先生も「なんだろうね?」という感じで。そのことを上司に伝えると、当然「落ち着いたら出勤して」と言われました。

 

私は職場に復帰したものの、上司や同僚は微妙な態度でした。特に同僚達は休憩時間が一緒になると「一体なんだったの?」と質問責め。どんな検査をしたのか、先生になんと言われたのかなど、根掘り葉掘り聞いてくる、という感じでした。

 

同僚の質問は興味本位だったり、私が休みを貰っていた間に本当に病院に行っていたのかを確かめるような意図が感じられ、正直気分のいいものではありませんでした。それでも私は嘘をついている訳じゃないとわかって欲しくて、必死になって説明しました。

 

病院のことだけでなく、自宅でもめまいが起きてツライなど、症状についても話したのですが、「でも結局、検査結果は異常なしなんでしょ」と言われてしまうと返す言葉がありません。

 

「主治医の先生も原因がわからないみたいで」と話しても、「検査結果が異常なしで病名も言われてないなら病気じゃない」というようなことを言われ、私がいくら説明しても理解してくれる同僚はいませんでした。

同僚の態度がきつくなってくる

f:id:Saltydog:20210920104605j:plain

さらに仕事に復帰してしばらくたって、また私がめまいでたびたび仕事を休むようになると、同僚の態度はどんどん厳しくなりました。朝に私が電話で「休ませてください」と連絡すると「また?」と言われ、ため息。「大丈夫?」などの言葉は一切ありません。

 

後日出勤して同僚に自分が休んで負担をかけたことを謝っても無言で睨まれたり、仕事に関する話をしても返事をしてくれず背中を向けられたり。

 

また直接は言われなかったものの同僚が「仕事をしたくない気分のときに休んでいるんじゃない?」という話をしているのを、休憩室のドアごしに聞いてしまったり。

 

他にも「休んでいる間遊んでるのよ」「実家暮らしだから遊ぶお金だけ稼いでるんでしょ」「私達主婦とは違って気楽なもんよね」といった内容の話も聞いてしまいました。

結局仕事を辞めることに

f:id:Saltydog:20211225182905j:plain

このとき私は19~20歳くらいで、同僚は30~40代の主婦だったのでそういう話が出たんだと思います。

 

私がドアを開けて休憩室に入るとピタリと話は止まるのですが、私が「お疲れ様です」と挨拶しても無視され、みんな休憩室を出て行き私ひとりになる、というのが定番になっていきました。

 

その後結局私はめまいがひどくなり仕事を続けられる状態ではなくなったので、退職することにしました。そのことを告げると上司は電話でさらに上の人に判断を仰ぎ、その場で即OK。

 

特に私の体を気遣うような言葉もなかったので、恐らくさっさと辞めて欲しかったんでしょう。一応同僚にも挨拶しましたが、冷たい目でチラと見られただけ。正直もっと早く辞めた方が良かったのかなと思いました。

あの頃を今振り返ってみると……

f:id:Saltydog:20210920095109j:plain

ここまで私が100円ショップで働いているときに、職場の上司や同僚にメニエール病について話をしたときの反応、その後の態度などについてご紹介しました。

 

この記事は当時を思い出しできるだけ正直に書いたので、ほとんど愚痴のような内容になってしまい、読んでいて不快に思った人もいるかもしれません。

 

実際あの頃を今振り返ってみると、私は悲劇のヒロイン気取りだったのかな、と恥ずかしくなることがあります。

 

メニエール病だとわかっていなかった100円ショップの頃は「原因不明のめまいでツラいのは私なのに!」と、上司や同僚に理解してもらえないことを不満に思っていましたし。

 

とはいえそんな不満を口に出したことはありません。口ではいつも「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と言っていました。でも結局「悲劇のヒロイン気取り」が、自分ではそのつもりがなくても態度に表れていたのかなと思います。

 

若かったこともあり「私がこんなに一生懸命説明しているのに理解してくれない」、「大丈夫?などの言葉もない、なんて冷たい人達なんだ!」など、心で思っていたことが思いっきり顔に出ていたかもしれません。

 

そう思うと、あの頃の自分に「鏡を見ろ!」と言ってやりたくなります。

時給はみんな同じなのに

f:id:Saltydog:20211103203830j:plain

ちなみに100円ショップの場合はみんな時給が同じで、同僚は私が休んだことで人数が減り仕事量が増えても時給は変わりませんでした。

 

さらに私は仕事中にめまいを起こして休憩室で休ませて貰ったり、1番忙しいレジから外して貰ったこともありましたが、それでも時給はみんな同じでした。

 

こんなの誰でも不満に思いますよね。メニエール病の場合、風邪などと違っていつまでその状態が続くかわからないんですから。

 

それなのにさらに「自分を気遣う言葉をくれない」と不満に思うなんて、私はどれだけ甘えていたんだと恥ずかしくなります。

まとめ

f:id:Saltydog:20211225183054j:plain

今回は私が100円ショップで働いていたときに、職場の上司や同僚にメニエール病について話をしたときの反応、その後の態度などについてご紹介しました。

 

当時は病院で色々と検査を受けたものの病名がわからなかったこともあり、自分なりに懸命に説明したものの、上司や同僚の理解を得ることはできませんでした。

 

今振り返ってみると仕方ないと思うものの、上司や同僚の反応、態度は厳しいもので、当時の私はひどく傷ついたものです。とはいえ仕事なので、私の考え方が甘かったのも確かだと思います。

 

ただではどうすればよかったのか、と考えても未だに正解は思い浮かびません。結局のところ、どんなにあがいたとしても、当時は仕事を辞める以外に解決策はなかったのかなと思います。

 

この経験から私が言えることは、病気について、相手に100%理解して貰えると思わないことです。

 

当時の私はとにかく病気のことをわかって欲しい、という思いで必死になって上司や同僚に説明していました。まずこれが間違いだったと思います。上司や同僚は、家族や友人ではないんですから。

 

このことは古本屋や調剤薬局で、同じように上司や同僚に病気について説明したときにも思いました。もし続きが気になる方は、また古本屋の場合と調剤薬局の場合を書いていくので読んで頂ければと思います。