しおたまごの体験談ブログ

筆者が体験した病気や介護、日常のことなどをご紹介するブログです。

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リンパ浮腫①乳がんの手術後2年近く経過してから発症!?

「乳がんになった母」というシリーズ記事でご紹介していますが、私の母は2年ほど前に乳がんの手術を受けました。

乳がんの記事はこちら↓

saltydog.hateblo.jp

右胸を全て切り取り、右脇の下のリンパも取る手術でした。その後、抗がん剤治療や放射線治療を行い、現在はホルモン療法中で、ほぼ毎月大学病院に通っています。

 

そんな母の右腕のむくみに私が気づいたのは、ある日の朝。私は「これってまさかリンパ浮腫!?」と慌てました。

 

今回は母が乳がんの手術後2年近く経過してからリンパ浮腫を発症したことについて、気づいた時のことや、その後病院で相談してどうなったかなどについて、ご紹介したいと思います。

※注意※

私には「リンパ浮腫」に関する専門的な知識はありません。医療関係者でもなく、ただ毎回母の病院に付き添って、先生や看護師さんから話を聞いているだけの素人です。そこは誤解のないようにお願いします。

あれ?シワがない!

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母の右腕の異変に気付いたのは、11月8日の朝。その時はたまたま母がテーブルの上に両手を置いていて、袖がめくれて手首の上あたりまで見える状態になっていました。

 

それをなんとなく見た私は、「あれ?」と違和感を抱きました。母の右の手の甲にシワがなかったんです。73歳の母の手の甲はいつもシワシワなのに。

 

それでびっくりしてよく見せて貰うと、シワが伸びている以外に、右手首、さらにその上も左腕と比べて太くなっているように見えました。例えるなら、風船を膨らませたような感じです。つまり、むくみですね。

 

そこでパッと私の頭に浮かんだのが、リンパ浮腫でした。

手術後に言われたことを思い出した

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私の頭に「リンパ浮腫」が浮かんだのは、私に知識があったからではありません。

 

実は2年近く前に母が乳がんの手術を受けた後、先生に「リンパ浮腫に気をつけてください」と言われ、予防のための冊子を貰っていたんです。

 

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↑ちなみにこれがその冊子です。

 

退院後は先生に勧められた右肩を回すような運動を、お風呂上りに私が補助しながら行っていたんですが、抗がん剤治療が始まってからはそれを続けるのが難しくなって、いつの間にかやらなくなっていました。

 

そしてそのまま忘れてしまっていたんですが、そのことを急に思い出し、「このむくみはリンパ浮腫かもしれない!」と思ったんです。

※ちなみに※

リンパ浮腫とは、皮膚や皮下脂肪にリンパ液が溜まってむくむことを指します。治療のためにリンパ管やリンパ節を切除したり、放射線治療をするなどで、リンパ液の流れが悪くなると起こるそうです。

 

大学病院の乳腺外科で相談することに

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当たり前のことですが素人の私には、母の右腕のむくみが本当にリンパ浮腫かどうかはわかりません。

 

冊子に書いてあることは母に当てはまる気がするものの、むくみがひどいという訳でもなさそうで、今すぐ病院に行くべきなのか、迷いました。

 

大学病院は待ち時間が長いので(予約時間から実際の診察まで1~2時間待つのは当たり前)、2か月ほど前に胆嚢を摘出する手術をしたばかりで、体力が落ちている母には大きな負担になります。

 

なので元々予約が入っている日以外で病院に行くのは、できるだけ避けたかったんです。

 

でも乳腺外科の次回の診察は2月8日で、そこまで放置していいものか、それにもし病院が休みになる年末年始にひどくなったらどうしたらいいのか、などと悩み。

 

結局、診察はないものの11月15日に心臓の検査で大学病院に行くことになっていたので、その時に乳腺外科に寄って受付で相談してみることにしました。

いつもと違う先生が診てくれることに

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受付の事務の方に相談してみると、まず看護師さんが話を聞いてくれるということになりました。

 

やって来た看護師さんに母の右腕を見て貰うと、「確かにむくんでいる」と言われ「いつもの先生は今日はいないけれど、他の先生に診て貰いますか?」と聞かれたのでお願いしました。

 

診察室に呼ばれたのは、それから1時間後くらい。疲れてぐったりしている母を連れて診察室に入り、初めて会う女性の先生から色々質問されました。

 

質問内容はいつむくみに気づいたのか、痛みがあるのか、赤くなったり、熱が出たりしたことはないか、などでした。

※ちなみに※

赤くなったり熱が出たりすると「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」と呼ばれる、細菌感染症の可能性があるらしく、その場合は病院で治療が必要になるそうです。母は幸いそういった症状はありませんでした。

それから先生はメジャーを取り出し、母の手首や二の腕など両手の何か所かを測り始めました。

 

それが終わると「少しだけど右腕がむくんでますね。形成外科で診て貰いましょう」と言われたので、ホッとしました。

 

右腕のむくみは私の勘違いだったり、わざわざ先生に診て貰うほどのことじゃなかったらどうしよう、と思っていたので。先生はすぐ形成外科の予約もとってくれたので、その日は母と2人安堵して帰宅しました。

形成外科でリンパ浮腫の初期と判明

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11月26日の午前中、大学病院の3階にある形成外科に行きました。

 

診察室は広く、中には若い男性が2人。そのうち手前に座っていた先生の指示で母の右腕を見せると、すぐに「リンパ浮腫の初期ですね」と言われました。

 

それを聞いて正直私は「ひどくなる前に病院で相談してよかった!」と思いました。乳がんとわかった時に「もっと早く病院に連れていっていれば」と後悔したので、今回はそうならずに済んだと思って嬉しかったんです。

バンザイができないのは問題アリ!?

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でもその後先生に「バンザイしてみてください」と言われ、母がやってみたのですが「右ヒジが曲がってる。できてない」と言われてびっくりしました。

 

母が日常生活でバンザイをする場面はまずないので、それができないことには気づいてなかったんですが、右腕を上に伸ばす時にあまり上がらない、ヒジが曲がっている、ということには気づいていました。

 

でもそれは乳がんの手術で右脇の下のリンパをとったことや、高齢(73歳)であること、などのせいで仕方のないことだと思っていたんです。

 

でも先生からは「右ヒジが曲がったままだとリンパ浮腫がよくならない、それどころか悪化する可能性がある」と言われて大ショック。

 

素人の私が勝手に「仕方のないこと」などと判断して放置せず、もっと早く病院で相談していればと、結局後悔しました。まぁ結果論ではありますが。

リハビリ入院を勧められたけれど

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まぁ私のショックはさておき、気になるのが今後の治療です。

 

一応乳がんの手術後に貰った冊子に「リンパ浮腫を発症すると、リンパ浮腫外来で治療を受けることになる」というようなことが書いてあったので、母もそうなるのかなと思っていたんです。

 

でも先生には「初期の段階だから、今のところリンパ浮腫外来に通う必要はない」と言われ、ホッとしました。通院する科が増えると、母の負担も増えてしまうので。

 

ところが先生から「3泊4日でリハビリ入院をしませんか?」と言われて、びっくりしました。

※ちなみに※

入院する場所は現在通院している大学病院ではなく、母が9月に胆嚢を摘出する手術を受けた、もっと遠い病院でした。(タクシー代が往復で7千円近くかかる距離です)

近所の整形外科でリハビリを勧められた

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私がその場で母にどうするか聞いてみると、予想はしていたものの「入院はいや」という返事。

 

まぁ2か月くらい前に入院・手術をしたばっかりですし、入院生活は不自由でストレスが溜まるということで、嫌がるのは無理もありません。なので断りました。

 

すると先生は苦い表情をしていたものの、近所の整形外科でリハビリをすることを勧めてくれたんです。幸い自宅から近い距離に、以前お世話になった整形外科があるので、「行ってみます!」と返事をして。

 

「専門の方にリハビリして貰えば、母のリンパ浮腫もきっとよくなるはず!」と喜んで、その日は帰宅しました。

まとめ

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今回は母が乳がんの手術後2年近く経過してから「リンパ浮腫」を発症したことについて、気づいた時のことや、その後病院で相談してどうなったかなどについて、ご紹介しました。

 

これは私自身が素人だから分かるのですが、「あれ?これってもしかして○○かも?」と思っても、すぐに病院に行くべきか、どう説明すればいいのか、悩む方は多いと思うんです。

 

でも悩んでいる内に手遅れになったりしたら、絶対後悔しますから、「こんなことで病院に行っていいのかな?」とか「私の勘違いで○○という病気じゃないかもしれない」とか思ったとしても、まずは病院に相談することをおすすめします。

 

もし相談してなんともなかったとしても、その時は「よかった!」と喜べばいいんです。「もっと早く病院に連れていっていれば」なんて後悔するより、よっぽどマシですからね。